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青木義明【競馬一直線】
配信日:2016/10/07 09:15

サラブレッドの繁殖牝馬に望まない結婚をさせてはいけない(再)◆青木義明の競馬一直線

(10月19日のジェイエス主催の繁殖牝馬セールから配合的にこれはという繁殖牝馬を物色中です)



多くの馬主や調教師はディープインパクト産駒が走ればそれを買い求め、キングカメハメハが走ればそちらになびく。それは、より高く馬を売らねばならない牧場、生産者も同じ。つまり、父親=種牡馬を中心に競馬サークルは回転している感があります。

しかし、それではダメ。本当に強い競走馬を作る観点からは、年に1頭しか子供を産めない母親=繁殖牝馬を基本にして、それに適合する種牡馬を選ばないといけません。母親からみて「望まない結婚」をさせてはならないわけです。走る馬、強い馬を生産、そして所有する「オーナー・ブリーダー」ならばなおさらのこと。見栄で高馬を買う必要がないのがオーナー・ブリーダーの長所でもあります。



小生は「配合診断」のコンサルティングもやっています。天皇賞馬オフサイドトラップを初めとしてそれなりの成果を挙げてきました。以下に、その繁殖牝馬の配合分析の一例を示します。

この母親ニシノマナムスメは8月13日の新潟・新馬戦を快勝したニシノアモーレ(牝2歳、父コンデュイット)を輩出しましたが、その勝ち方から今後が嘱望されています。実は小生が配合を決定した作品です。傑作となって欲しいものです。(血統表はブログを参照)

http://aokiyoshiaki.blog.jp/archives/65441730.html


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◆繁殖牝馬の配合の方向性について

[例] ニシノマナムスメ

【特徴】
名牝ニシノフラワーにアグネスタキオンと来れば垂涎の的のような組み合わせ。ただし、重賞級とするのに一歩足りなかったのは、母に似て腹袋が薄く、そしてアグネスタキオンの軽さ、決め手の部分が前面に出たからかもしれない。そのあたりからして勝負根性と底力がもう一歩だったのだろう。重厚感のある種牡馬を配合して、母の持つ繊細さをプラス面に転化させたい。

【方向性】
1.全体としては広範囲な種牡馬に対応力がある。血脈的にも多岐にわたっているのは長所だ。

2.まずは Northern Dancer のクロスの方向性。既に、Native Dancer、Almahmoud のクロスを内包するので、Northern Dancer のクロスは第一番に考えたいところと言える。その場合、Nijinsky、Sadler's Wells の二つの系統が望ましい。特に前者は骨量も豊かで、パワーも付与するし、さらにはアグネスタキオンの母の父ロイヤルスキーとは同牝系なので、その牝馬クロスができるのも配合的な効用が高い。

3.やや乏しかったトモの張りと、腹袋の薄さという体型面を勘案すると Nijinsky の他では、Roberto→Hail to Reason のライン、あるいは Buckpasser を内包する相手も高感度が高い。

4.また、うまい具合に散りばめられている Tourbillon、Ribot、Princequillo も、少なくともどれか一つは継続クロスしたいところだ。それによりクラシック性の能力が高まる。

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【青木義明の主な配合馬】

・オフサイドトラップ(天皇賞・秋)
・インサイドザパーク(東京ダービー)
・ブランドアート(クイーンカップ)
・サウンドオブハート(阪神牝馬ステークス)
・エイシンハリマオー、ブランドノーブル、ブランドミッシェル、ラトルスネーク、ニシノラッシュ
・ニシノアモーレ、キョウヘイ、イズミシンフォニー、ガロ、ニシノクローバー



◆青木義明の競馬一直線
http://t.ly/1EmxQ79

◇競馬通信社◇
http://ktsn.jp




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